マネープランやライフプランを立てて、自分の家計の支出をコントロールすることは大事ですが、完全にそれをコントロールすることは求めないほうが良いと思います。
家庭・個人によって1か月あたりの収入の額は違いますから、一概にいくらまでを〇〇費に使ってよい・・・とは言い難いものです。
仮に、机上の計算で精密に計算したところで、人生にはいろいろなことが起きるものですし、またその多くは想定外の出来事ですから事前に先読みすることはなかなか難しいと言えます。
支出だけではなく、収入もまた同じことが言え、サラリーマンは会社からの収入が未来永劫ずっと予定通りにもらい続けられる・・・とは信じ込まないほうがベターです。
今は良くても、ケガや病気などに遭遇したら一気に収入が減る恐れがあります。
予定外の出費が生じると、途端に予定が崩れパニックになるかもしれません。
だから、そんなかつかつのマネープランを組み立てることはキケンですし、どんなに頭を捻ってもイザというときには役に立たなくなる、と予め知っておくことも必要です。
さまざまな出来事/出費に対して融通無碍(ゆうずうむげ)に対応できるようなごくごく大雑把なプランであるほうが実務的です。
先がわからないからこそ、とりあえず漠然とした少し多めの出費を前提としたプランを立てておくことがコツです。
まあ、それが難しければ、あえて言うなら、それぞれの家計においての支出額を「収入に対する割合」で考えておくと良いと思います。
一つの例はこんなパターンです(いずれも、手取り収入の額に対する比率と捉えてください)。
貯蓄額・・・10%
住居費・・・25%
水道光熱費・・・5%
通信費・・・4%
保険料・・・5%
教育費・・・8%
食費・外食費・・・15%
レジャー費・・・10%
衣服費・・・5%
日用品代・・・5%
予備費・・・8%
あくまでも一つの目安なので、個々人において自分なりにアレンジしてみると良いと思います。
大事なのは、
1.自分なりに基準額を設定し、
2.随時そのルールを見直しつつも
3.それを忠実に遵守し続けること
です。
上記の計算に従えば、支出額は収入額を超えることはありませんから、家計が破綻することもあり得ません。
一つの例として挙げてみましたが、何らかの参考になれば幸いです。