サラリーマンの副業問題が揺れています。
何でもかんでも「副業」として認めて本業と所得合算して税金を計算できるのが従前のやり方でしたが、そこにストップをかけ、「副業所得300万円」という高い壁を設ける話がでたのが数か月前。
そして今、それはおかしい/所得300万円は高すぎる・・・というクレームがつき、再考した結果、帳簿がしっかり保管されていれば副業として認める・・・という方向になった感じです(それもちょっとややこしい話ですが・・・)。
サラリーマンが「副業」に手を出そうと思うとき、2つのパターンに分かれます。
1.今は取り立てて必要ないけど、将来のために収入源を増やしておきたいと思うとき
2.とにかくお金に困っていて早くお金を得たいとき
1.のパターンの人であれば「時間をかけて」試行錯誤をすることが可能ですが、2.のパターンの人には試行錯誤の余裕はありません。
1であれ2であれ、副業を始めて「年間所得300万円」を初年度からいきなり確保することができる人はほとんどいないと思います(次年度だって難しい・・・)。
そこまでして弱い者いじめをして税金を取りたいか!・・・と言いたくもなりますね。
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収入には2種類あり、知っておきたいのが「フロー収入」と「ストック収入」の概念です。
会社からの給料などは「フロー収入」と呼ばれます。
家賃や配当金など、資産から入ってくる収入は「ストック収入」と呼ばれます。
ストック収入が資産から入ってくるものだと言うと、自分には無理/リスクが怖い・・・という人も多いかもしれませんが、資産を持たずに人生を過ごすのもまたリスクがあるものです。
特に人生後半の老後の時期にストック収入があるのとないのとでは、その充実度/心の平穏さに大きな差がつきます。
フロー収入を得られるのは身体が強靭で日々の労働に肉体的にも精神的にも耐えうる時期だけです。
歳をとると肉体的にもそうですが、それ以上に精神的に若い頃ほどの継続力を発揮するのが難しくなります。
ストック収入=資産から得られる収入をいくつか保有することを早期に考えておくと良いと思います。
サラリーマンの副業についていろいろ経緯が存在するように、物事はすんなりと運ぶとは限りませんから、事前にいくつも手を打って備えておくことが大事だと思います。