年金といえば公的年金ですが、世の中では「自分年金」と呼ばれる手法を駆使して準備している人も多くいます。
自分年金とは、株式・債券・投資信託・保険などの金融商品を活用して自分自身で準備する年金みたいな収入のことです。
アメリカではスタンダードな考え方ですが、最近は日本でもよく用いられる言葉になってきたと思います。
国や会社に任せるだけから脱却して、自分の将来の生活は自分で守ろう・・・という思いから「自分年金」を作る人が増えてきていると言われます。
背景にあるのは主に「公的年金に対する失望感と将来への経済的不安感」です。
昭和時代までは、自分の老後生活を支えてくれたのは確かに公的年金でした。
でも少子化と高齢化によって、現役世代として年金保険料を支払う人よりも年金を受け取る人のほうが増え続けているため現役世代の負担は増す一方です。
今後は年金受給者の数がさらに増え、追い討ちをかけるように少子化もますます進む・・・と予想されます。
理論的に考えれば、自分がもらえる公的年金だけで老後の生活をまかなうことは難しい・・・となるのが自然です。
ネガティブ要因としてさらに「増えない給料/急激な円安/物価高/増税/社会保険料負担増」・・・などが挙げられます。
公的年金に対する「私的年金」、すなわち「自分年金」を自らの手でつくって老後の生活の安心を担保しておくことは大事です。
そのために何をどうすべきか?・・・を早い段階で考え、自分に適した手法で取り組み、自分がサラリーマンを辞めて会社を退職するときまでには十分に構築しておくことが必要だと思います。