
「30代の子ども有りの夫婦」が住宅ローンを組んで自宅を購入する場合、一般的に多いパターンとしてはこうしたケースが考えられます。
夫・・・サラリーマンで団信付きでローンを組む
妻・・・専業主婦で、働くとしても扶養の範囲内
子ども・・・未就学児~中学生くらい
住宅ローンを組むときに、団信(団体信用生命保険)に加入するのは必須だと思います。
なぜなら、万が一にも自分が死んだときに住宅ローンが残ると家族に多大なる迷惑と心労をかけますが、団信に加入しておけばその心配はなくなる(住宅ローンがなくなる)るからです。
住宅ローンという名の負の遺産を家族に遺すということだけは、一家の大黒柱として絶対に避けなければいけない・・・ですね。
ただし、問題はこの先です。自分が死んだらローンの無い自宅が残るのでそれで家族はひとまず安心・・・と言えますが、あくまでも「ひとまず」です。
住む場所がとりあえず確保できている・・・というだけであって、生活するための(生きていくための)お金が確保されているわけではないです。
妻が働きに出ればいいい・・・と言っても、子どもがまだ未就学児だったり、あるいは学校に通っていてもまだ自立できない年齢であれば、フルタイムで仕事に就くことはそれなりに大変なことです。
加えてしばらく仕事を離れていたブランクが就労を隔てる心理的な壁にもなります。そうした観点で言えば、妻(奥さん)一人の収入では以降しんどいと思います。
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不動産投資家の視点、発想を持っているとこんな考え方ができます。ローンの無い自宅はお金を生み出す財資産です。
「自宅を貸し出して家賃収入を得る」、そして「自分たちは賃貸で別の住居に引っ越す」・・・という手もアリだと思います。
でも、その引っ越しをするのが面倒だし、長年住み慣れた我が家を離れる/他人に貸すのも気が引けると思います。
その場合は、やはり生前から「不動産投資を団信付きのローンを組んで行なっておく」・・・という手が有効だと思います。
そうすれば、自分に万が一のことがあったとき、自宅も確保できて、かつ家賃収入をもたらす不動産(マンションなど)もローン無しで手に入ることになります。
それ以降は、自宅に住み続けながら、別に所有している不動産(マンション等)から収入が入ってくるので、その収入で足りない分だけ妻(奥さん)が働けば良いことになります。
また、ここで大事なのは夫婦間で日頃よく話をしておいて、共通認識を持っておくことと、不動産投資の仕組みや方法をお互いに理解しておくことです。
そうすれば、夫婦の会話を弾ませるきっかけになるかもしれませんし、何よりも「将来の安心感」を確認することができて良いと思います。