日本で初めてボーナスを出した人

2020-5-11

日本で初めてボーナスを出したのは、「三菱グループ」の創始者・岩崎弥太郎氏だと言われています。

 

三菱グループ(財閥)の初代総帥です。

三菱グループと言えば、「三菱UFJ銀行、三菱重工業、三菱自動車工業、三菱商事、三菱製鋼、三菱製紙、三菱倉庫、三菱総合研究所、三菱マテリアル、三菱UFJ証券ホールディングス、三菱UFJニコス、三菱UFJリース、三菱ケミカル、明治安田生命保険、東京海上日動火災保険、AGC、ニコン、ローソン、キリンホールディングス・・・・・・」など列挙に暇がありません(三菱鉛筆は無関係の会社というのが面白いところです)。

 

岩崎弥太郎の言葉にこんなのがあります。

 

「およそ事業というのは、まず人に与えることが大切で、なぜなら、必ず大きな利益をもたらしてくれるからだ・・・」

 

・・・・・・・・・

明治9年にイギリス最大の海運会社ピーアンドオー社が日本航路に進出してきて、郵便汽船三菱は窮地に立たされました。

当時の社長・岩崎弥太郎は自分の報酬を50%減給し、全社員も給与を33%カットして会社存続を維持したそうです。

 

そうやって、一時的に難所・難時期を乗り越えて新規顧客確保と安全運航を徹底していったところ、徐々に業績を回復することに成功し、その結果、敗れたピーアンドオー社は日本を撤退していきます。

 

そのとき、岩崎弥太郎社長は、「この勝利は社員の奮闘の賜物だ!」と社員に感謝し、社員の働きを上・中・下と査定したうえで年末に特別給与を支給したそうです。

 

これが今のボーナスの始まり・・・だとか。

 

ボーナスは「何もしなくても会社からもらえる一種の権限みたいなもの」ではなく、それまでの頑張りに応じ、」会社への貢献度に応じてもらえるありがたい特別報酬だというのが発祥の逸話から見て取れます。

 

今年は、コロナショックの経済環境もあって例年通りのボーナス支給には至らない会社も多いと思います。

 

それによって家計が苦しくなったり、当てが外れて支出がままならない家庭もあるかもしれません。

 

通常のボーナス支給までまだ1か月以上もありますので、今のうちから心の準備とボーナスの意義について理解を深めておくと良いと思います。

 

投稿カレンダー

2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

注目のお勧め記事!

  1. 2021-12-12

    【成功の秘密】収益不動産を一戸買ったとき誰も見向きもしなかったけど…

    昔からよくある話ですが、世の中で偉人と呼ばれる人も別に生まれた時から偉人だったわけではなく、人生の中…
  2. 2017-10-7

    新規ビジネスのチャンスを見つけるヒント=「不」の効用

    ビジネスは「まず顧客ありき」で、「顧客=需要」が必要です。 その需要を見つめるためのヒント、す…
  3. 2016-12-25

    エジソンの電球発明に学ぶ裏の教訓

    エジソンの電球フィラメントの実験で、成功に至るまで1万回とも1千回とも失敗を繰り返した・・・という逸…
  4. 2018-12-20

    サラリーマンだから得られる「印税収入」とは?

    あと10日ほどで2018年が終わり、2019年を迎えます。 街中ではひっきりなしにクリスマスソ…
  5. 2017-8-3

    ○○歳のときにやっておくべき△個のこと

    人間の年齢を数えるときに1歳はひとつ、2歳はふたつ、3歳はみっつ・・・と数えていきますが、10歳では…
  6. 2017-11-6

    【重要】罰する必要のない人を罰しない!

    自分の人生がうまくいってる・・・と思う人は、心が穏やかになって他人に接する態度も柔らかなものです。 …
  7. 2019-1-20

    アメリカでは自己破産しても再起可能ですが…

    トランプ大統領は過去にカジノ・リゾート事業を経営する会社を4度も倒産させているそうです。最初の倒産は…
  8. 2017-4-6

    仕事の受注で他社に負けないための3つのポイント

    ビジネスでは、業務委託を受けることで売上を増やせるケースがあります。 自社が委託を受ける場合は…
  9. 2019-5-7

    貯めて増やすことは面白い!

    ある生命保険株式会社の調査によると、4人に3人(77%)がお金の不安を感じている・・・とか。 …
  10. 2021-8-17

    大金を遺すこと(遺産)は必ずしも子のためにならない

    親としては自分の子どもにそれなりのお金を遺してやりたい・・・と少しは思うものです。  …

澤井豊の著作一覧

ページ上部へ戻る