ノーベルは、簡単に爆発するニトログリセリンをたまたまそこにあった珪藻土でできたパッキンに浸みこんだことに端を発してダイナマイトを発明したと言われています。
偶然発見したものを別の価値あるものに変換する機会を「セレンディピティを得た」と言いますが、2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊さんもそうした機会を得たことが幸運だった・・・と言っておられます。
そうしたセレンディピティの例はたくさんあります。
→ 航空機のレーダーを開発していたパーシー・スペンサーは、ポケットに入れてあるチョコレートバーが溶けていることに気づいた。
試しにポップコーンの粒をレーダーの前に置いてみたところ、案の定、見事に弾け飛んだ。
この結果からマイクロ波を応用した電子レンジが生まれた。
偶然発見したものを別の価値あるものに変換する力「セレンディピティ力」を呼び込むにはどうすれば良いか?
この力や機会を呼び込むことは、これからの時代に必要な能力の一つになると言えそうです。
AIは優秀ですが、AIは1を10にすることはできても、0から別の価値ある1を生み出すことはできません。
そこにAIには到達しえない、人間だけの境地があると思います。
偶然に頼るという側面はありますが、こうしたセレンディプティを意識して「今すぐには結果に結びつかないかもしれないけどさまざまな行動を実践してみる」という意識を持つことも大事だと思います。