「知っている」のと「わかっている」のとは微妙に違います。
「やれる」のと「できる」のも微妙に違います。
日本語の微妙な差があるところですが、それぞれの違いをしっかり認識したうえで使い分けることはビジネスにおいてとても重要です。
順序としては「知る → わかる → やる → できる」となります。
要は、単に知っているだけでは「できる」とは言えない(できる場合もあればそうでない場合もある)ということです。
また、どんなにわかっていても(=理解していても)やってみることなくしてできることにはつながりません。
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聞いた話ですが、アメリカでは「ノーと言われるまでイエスだと思って行動する人が多い」そうです。
比較論で言えば、日本では「イエスと言われるまでノーだと思って行動しない人が多い」と言えそうです。
アメリカでは、その行動がして良いことなのかどうかわからなくても多分良いのだろうと(つまりはイエスだろうと推測して)とりあえずやってしまう・・・という文化があるそうです。
その結果、誰かに「やっちゃダメだよ(ノーだよ)」と言われた時点で「やっちゃいけないって知らなかった」と言って止める・・・とか。
対して日本では、その行動がやって良いのかどうかわからないとき、誰かに「やっても良いんだよ(イエスだよ)」と言われるまでやらないという選択をとる人が多い・・・と言えそうです。
日本には惻隠の文化というか、控える文化というか、他人に迷惑をかけない文化があるからだと思います。
冒頭の話に戻りますが、「やってみる」ということがない限り「できる」ことはありません。
むしろ「やったからと言っても必ずしもできるとは限らない」ということに気づくことが重要です。
だからこそビジネスや人としても成長局面では「やってみる」という行為がとても重要です。
一度やってできなくても、数回繰り返しやり続けていくことでいつか「できる」ようになることもあります。
それまでの「できない状況」は別名「失敗」と呼ばれ、そこであきらめていたら「失敗した」で終わりますが、あきらめないでやり続けることで「できた!」となればその段階で「成功した」という評価に昇華します。
何事も「できるかどうか」はやってみればわかることですし、未経験のこと/不知のことであればなおさらです。
サラリーマンが独立して自営業として通じるかどうかは、イザ開業して数年経てばわかることです。最初の数か月はうまくいかなくて諦めたくなるかもしれませんが、そこで本当に諦めてしまったら「ジ・エンド」です。
諦めないでいつか成功する日が来ることを信じて「やり続ける」ことで本当に成功が近づいてきます。
〇〇ができるかどうかは実際にやってみればわかることだ、と単純思考でストレートに考えることも大事だと思います。
子どものころは恐れることなくやっていたであろう姿勢=やってみれば(できるかどうか)わかる・・・ということを今一度思い出したいものですね。