シニアになるほど必要になっていくのは、資産の多寡や値上がりによる資産の拡大ではなく、安定して定期的に得られるインカム収入です。
若いうちは労働市場において自分の商品需要がありますが、シニアになればなるほどその需要は薄くなり、しまいにはほぼゼロになってしまいます。
需要がなければどんなに自分は供給したくても価値は認められず、したがって収入も途絶えます。
また、そもそもそうした年齢になってまで毎日の時間を拘束されて不自由な時間の使い方をするか?・・・それが自分の幸せに果たしてつながるのか?・・・と疑問を抱く機会が増えます。
また、どんなに資産を増やしてもそれを使わなければ意味がなく、かと言って資産を取り崩して使っていくとその減少に一種の恐怖感を抱いてしまうのも常です。
だからこそ、シニアになればなるほど資産の多寡に目を向けるのではなく、安定したインカム収入に目を向けるほうがベターだと思います。
私も47歳から不動産投資を始めインカム収入へのシフトを進めてきました。
借り入れも活用し、キャピタルゲイン狙いの投機益にではなく安定したインカム収入を得られるように再構築し直しました。
キャピタルゲインを狙う投機は年齢とともに比率を減らしていくべきだと思います。
55歳を超えると銀行からの借り入れが難しくなってレバレッジをかけにくくなるかもしれません。
そういう意味でも、40代のうちにそうした仕組みづくりを完成させておくほうがベターです。
歳をとるほどに不動産による定期的な家賃収入は魅力的に思えてくるハズです。
「頭の良い人」ほどさまざまなリスクを気にして最後の一歩を踏み出せない傾向があります。
すべてのリスクを考慮していると、いつまで経っても不動産投資に踏み切る決断ができません。
場合によってはせっかくのチャンスを逃してしまいます。
それはそれでもったいないことですし、機会をモノにしないのは機会損失と呼ばれるように「頭の良い行動」とは言えません。
年齢とともに投資・投機に対する思考を変化させ、比重の置き方をインカム型の資産へシフトしていくのが良いと思います。