
ビジネスマンは「目的」で動き、サラリーマンは「理由」で動く。
「目的」は未来につながり、「理由」は過去につながる。
これは私が現役時代からずっと言い続けてきたことの一つで、社員教育では「過去に囚われず、未来志向で視野を持つように」ということを一貫して説いてきました。
過去に囚われた生き方をすると視野が狭くなり、視野が狭くなると現状維持にしか目が行かなくなり、現状維持でいいと思い始めると行動がしぼんでいき、行動がしぼんでいくと老化・衰退が始まります。
60代~ともなれば現状維持でいいや・・・と思うのもアリだと思いますが、少なくとも50代までは成長を意識し、自身の殻を破ってどこまで伸びていけるのか挑戦する姿勢を持ち続けるほうがベターだと思います。
サラリーマンは40代・50代にもなれば会社内における自分の位置・立場・役割がほぼほぼ固定化・確定する時期だと思います。
そのときになって、仕事人生で勝てなかった言い訳をつらつら並びたてて自分の外側を埋め尽くしても、自分の境遇は変わりません。
誰も同情してくれません。
溜飲が下がるのは自分に言い訳をした一時だけで、すぐに元の木阿弥です。
自分にとって完璧な環境なんて誰にも持てないでしょうし、いつでもどこかに多少の不平不満はあるけどもそこに折り合いを付けてその中で波乗りをしていくのが仕事・人生だと思います。
サラリーマンは「理由」で動くクセを持っていますが、それを「目的」で動くように変換する努力を30代までに済ませ、40代以降はれっきとしたビジネスマンとして存在しているように心がけると良いと思います。