
人の憂い、を漢字で書くと「亻+ 憂」で「優」=やさしい となります。
優しい人というのは他人の憂いをどこか感じ取れる人だと思います。
「感じる」というのは「感じる → 気づく→ 知る → 分かる・・・」の流れの一部で、一番最初に来る感性です。
優しい人は重宝されますし、他人から愛される/好意を持たれることも多く、また自身も幸せな人生を歩みやすくなると思います。
優しさのある人と優しさのない人のどちらの人と付き合いたいですか?・・・と聞かれて後者を選ぶ人はまずいないと思います。
そんな優しさ(人の憂いを感じられる)の人になる手段の一つが「挫折を経験する」ことです。
挫折とは、辛く苦しく、感情的に負荷を感じざるを得ない体験です。
できれば挫折なんて経験したくない・・・というのが人の率直な心情だと思います。
でも、挫折には挫折の効用があって、それが上記で書いた「優しさを身につける」ことです。
マンガやドラマでよく出てくる「上から目線でしか人に接せられない人/傲慢で生意気な人/鼻持ちならないイヤな奴」というのは、総じて優しさのない者です。
それは、幼少の頃から我がままに育てられ何の不自由もなく贅沢に生きてきた・・・といった類の者であることが多く、他人の気持ちを推し量ったり慮(おもんぱか)ることができない者です。
挫折を知らずに人生を生きるとそうなる傾向が強くなります。
逆に、挫折はその時は確かにつらく苦しい時期ですが、それによって人間力が鍛えられ、人としての次元が一つ上がる時期となり、以降優しさを身につけやすくなります。
そうした挫折は、できれば早い(若い)うちにに体験するほうがベターです。
若いうちの挫折は後に財産になります。
私自身、一番大きな挫折は18歳から20歳の大学受験浪人時代だったと思います(二浪)。
結局、志望校の東京大学には入学できず、私立大学に入りました。
それによって「官僚」の道は閉ざされましたが、逆に「民間会社就職」の視野が広がりました。
人間万事塞翁が馬ですから、それはそれで良かったと思っています。
あの頃の挫折経験がその後の人生を変え、支えてくれたと思います。
自身が挫折して苦しみを身をもって経験したからこそ他人の痛みもわかるし、うまくいかない人の気持ちにも寄り添える・・・。
また、そんな挫折をしても命を亡くすわけではないのでこうして今を生きているし、「出来事は一つでもとらえ方はさまざま」だと気づき、物事をポジティブにとらえる習慣も身に付いたように思えます。
とにかく、若いうちの挫折は自分を成長させるいい機会だとポジティブにとらえるのが良いと思います。
























