本を出している人がセミナーや講座に講師として登場するケースはよくあるものです。
中には有料にして、前もって参加者を募ることもよくあります。
7月は何となくそういうセミナーや講座が増えてくる時期のように思えます。
暑いので、クーラーの利いた部屋で何かを学べるのはありがたいことだと思います。
そうしたとき、講師側の立場で気をつけることの一つに「なぜ、無料ではなくて有料なのか?」という命題があります。
本をすでに出しているので、その本を読んだ人が多く参加することは当然考えられます。
そのとき、本に書いている事だけを話していると、そうした参加者たちの不満が高まります。
「それだったら参加するんじゃなかった・・・だったら有料じゃなくて無料にすればいいのに・・・」と不満・不快を覚えます。
もちろん、本を読んでいない人にとっては有意義な時間になりますが、本を買ってくれている(=既にお金を払ってくれている人)と買っていない人(=お金を支出していない人)のどちらを厚遇すべきか?と言えば、当然前者でのほうです。
見込み客も大切ですが、既存客を蔑ろにしてはいけない!・・・ということです。
1500円前後で手に入れることができる「本」に書いてあることと同じ「コンテンツ」でセミナーや講座でマイクを握っていてはいけないですね。
その場では本に書いていない事など、何らかの+アルファが必要です。
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また、参加する側の立場で言うと、参加するには必ず何か「気づき」を得て、持ち帰って「行動」に移すことが大事です。
そのためのヒントを自分なりに見つけたり、つくったりすることが大切です。
そうしなければ、ただの時間のムダになってしまいます。
もしも、講師の話の内容が本に書かれていること止まりであれば、その講師はそれまでの実力だったんだ・・・と見切りをつけることも大切です。
それができるかどうかも己の力量です。
「有料」である以上は、たとえどんなセミナー・講座であっても両者ともに真剣勝負のように気を引き締めて臨む姿勢が大事だと思います。