ロバート・キヨサキ氏の書いた『金持ち父さん貧乏父さん』を読んだことがあるサラリーマンはけっこう世の中にいると思います。
なぜなら、この本は非常に売れた本の一つであり、それなりに世の中で注目され、ブームになっていた本だから・・・です。
この本を読んで、自分もお金持ちになりたいとか複数の収入源が欲しい・・・などと思った人はたくさんいたハズです。
キヨサキ氏はこの本で、「お金は最高のものではなくて、お金を超えたところに人生の意義がある」とまず断ったうえで、「自分が働くのではなくお金に働いてもらう人がお金持ちになれる」と言っています。
そのとおりだと思いますし、共感された人も多かったと思います。
ところが、問題はそうしたことを本から学んだ後の行動にあります。
何らかの行動を起こした人と、何も行動を起こさなかった人の2つのタイプに分かれます。
せっかく本を読んで学んでも、素直になれずに「投資は危険だ・面倒くさい・・・」で片付けてしまい、何も投資活動を行わなかった人はきっと今でも投資活動を行なっておらず、サラリーマンとしての給料を細々ともらっているだけ・・・かもしれません。
一方で、本を読んで感銘し、自らも不動産投資の世界に足を踏み入れた人は、もう既にサラリーマンという働き方を卒業して、悠々自適な生活を送っている・・・かもしれません。
自分の選択と決断で決めた道なのでどちらでも構わないのですが、たとえどちらを選んでいようと自分のその決断に後悔をしていないことが大事です。
もし決断力の乏しさゆえに何とな~く日々に流され、せっかくの投資チャンスを逃していたとしたらもったいない話です。
人は「本/読書」から学ぶことができる動物であり、また誰でもそうやって学べる環境下にあります(少なくとも今の日本であれば・・・)。
本を読んだり、セミナーに参加したりしたなら、その後に「キチンと実践してみる/やってみる」というステップを踏むことが大事だと思います。
それが「それまでできなかったことができるようになる」ことにつながり、すなわち「成長」となり、やがて「成功」につながっていきます。
投資に限った話ではなく、どんな分野であっても同じです。
学んだら「やってみる/試してみる」という姿勢は重要です。
今すぐにやれば数分で済むことも、後々にやろうとすれば何十分も何時間も必要になるかもしれません。
大事なのは「読みっぱなしにしない/聞きっぱなしにしない/やりっぱなしにしない」・・・といったことで、要は「中途半端に終わらせない」ということです。
別の表現をすれば「始末をキチンとする」・・・です。
本を読んだら、それを実践してみるところまでが「始まりと終わり」であり、したがってそれが「始末」だと自分に言い聞かせることはとても大切なことだと思います。