平年では、東京近郊の梅の開花時期は1月26日頃らしいです。
今年は今週大雪が降るなどかなり寒いのでまだ先になるかもしれませんね。
一般的には二十四節気でいう「立春」を迎える頃が梅の花の咲き始める時期だそうです。
しかも、奈良時代までは「お花見は梅」と言われていたそうですから、世の風習とは何とも面白いものです。
梅にしても、桜にしても、他の花にしても、花を咲かせる魔法の方法があるわけではありません。
花自身が咲きたいときに咲く・・・です。
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世の中、自分の思うとおりにばかり物事が運ぶわけではありません。
思うとおりにはいかないこと、自分が思っていたのとは真逆のことになることだって、ままあるものです。
すべてが思いどおりにいく・・・というのは、一見すると楽しそうに思えますが、もしかすると案外とつまらないことなのかもしれません。
人は、思いどおりにいかないことを経験することで、いかにしてそんな局面を乗り切っていくか!?を考え、試行錯誤しながらも工夫したり、改善したりします。
そこに創意が生まれ、成長余力が生まれます。
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「梅花雪和香(ばいか ゆきにわして かんばし」という言葉があります。
梅花は、厳しい雪の寒さに耐えてこそ美しく花を咲かせ、気高い香りを放つことができるようになるものだ・・・という意味です。
この梅のように、人間も自分ではコントロールできないこと、思いどおりにはならないことの中で人生を生き抜き精進していくからこそ、人としての器が広がり人間味に深さや厚みや輝きが生じていくものだと思います。
そうやって成熟していく姿は美しく誇り高い生き様だと思います。