10代は親からの遺伝による能力差が比較的目立つときです。
勉強ができた・・・スポーツができた・・・ルックスに恵まれていた・・・というのは、10代であればどちらかというと両親やご先祖様のおかげです。
20代になってもまだその色は残っていますが10代に比べると薄くなっていて、やがて30代になると両親やご先祖様からもらった才能の残像はかなり賞味期限切れとなってきます。
そして、代わりに自分がそれまで努力して身につけてきた後天的な能力が全身を覆っています。
30代になると、比重が逆転するわけです。
10代に神童と呼ばれたような人が、20代でそれなりの大手企業に就職したのに、30代になっても一向に芽が出ない、冴えない・・・というのは、まさに後天的に磨くべき能力を疎かにしてきたからに他なりません。
要は「サボりすぎたバツ・・・」ということです。
遺伝子の賞味期限が切れるのが30代以降だとすれば、つまりは40代から先はなおのこと後天的な能力をどれだけ身につけ、磨いてきたかが問われる年齢に突入していくと言えます。
サラリーマンの社内序列も、40代にもなれば後天的な努力の蓄積の差が顕在化しています。
40代・・・50代では、もはやかつて10代の頃の眩しさ/優秀さは影を潜めてしまっています。
歳をとって同窓会などで昔のクラスメートに会うとそういうことがよく見えたりします。
人は「才能の不足」で落ちぶれていくのではなく、「天賦の才能のもてあまし/努力不足」で落ちぶれていくものだ・・・という当たり前のことを改めて認識し、今からでもコツコツと努力・研鑽を重ねていくことが大事だと思います。