「何か」を目指すとき、いろいろなパターンの道があります。
たとえば「経済的に自由な状態になる」ことを目指すとき、
1.サラリーマンとして出世して幹部になる
2.独立起業して経営者になる
3.金融投資を積極的に行なう
4.自己研鑽してスキルアップする
・・・などといった道がいくつも存在しています。
私は、上記4つのパターンのすべてを肯定していますが、中にはそのどれをも否定して「出世しなくても経済的自由な状態にある人がいる/独立しなくても経済的自由な人は世の中にいくらでもいる/金融投資をしなくても経済的自由な人はいる/自己研鑽などしなくても経済的自由な人はいる」・・・と宣(のたま)う人がいるかもしれません。
確かに、世の中には高額宝くじが当選して大金持ちになった人とか、親からの莫大な遺産を相続して大金持ちになった人などもいると思いますが、そういう人はいわゆる少数派/例外パターンの人です。
物事は完全完璧100%ということはなく、どんなことにも些少ながらの例外等は存在しているものですから、上記4つのパターンを経ていなくても「経済的自由な状態にある」という人は確かに存在していると思いますが大事なのは「確率・可能性の高さ」です。
どちらがより高確率で目指す目標に早く到達できるか?・・・ということです。
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たとえば、東京大学に合格した現役高校3年生は毎日7時間以上勉強していた・・・と仮定したとき、中には7時間も勉強しなくたって合格した人はいる!・・・と反論する人がいるかもしれません。
それは確かにそのとおりかもしれませんが、でも、それができる人はわずかです。
大事なのはどちらが確率的に実現可能性が高いか?・・・ということです。
高確率の道を選ぶほうがベターだと思います。
低確率の道を選んでそのとおりにうまくいく人というのは、「他の人が有していない何か」を持っているからこそ実現できるのだと思います。
例外に焦点を当てて、その例外パターンが自分に当てはまると思い込むのはキケンです。
例外というのは多くの人には手が届かない実現パターンです。
預金金利のように少ない数字です。
そんな0.001%程度の例外の数字を掛け合わせていくと、どんどん0(ゼロ)に近づいて、ますます実現できる確率が下がっていきます。
「何か」を目指すのであれば、まずは王道を行くことが大事で、その「何か」になれる確率の高い選択肢を選び実践することが重要です。
いつまで経っても何も実現できない(目標達成できない)ような人というのは、傾向として「ラク」を選択するクセがあります。
適切という観点で選ぼうとせず、自分がやりたいという観点だけで道を選び、しかもそれは「ラク」という基準で探しているので実現確率はかなり低い道であることが多いと言えます。
そして、その行動を選んだ理由を後付けして自分に都合のように無理やりに後講釈をつけてするのですが納得しようとしますが、これは典型的な失敗パターンです。
低確率を掛け合わせると0(ゼロ)に限りなく近づいていく・・・ということを忘れずに、物事は高確率の道をまずは選択することが大事だと思います。