他人に何かを勧めるとき、相手の立場になって考え、相手の利益になることなどを真剣に考えて勧める姿勢が大事です。
ビジネスで商品やサービスをお客さまにおススメするならお客さまのことを真剣に考えておススメする・・・部下に何かを推奨するなら部下のことを真剣に考えて推奨する・・・ということです。
考えて推奨はしたけど自分の考えが足りず本人の望むレベルには達しなかった・・・というのならわかりますが、何も考えずひたすら自分の我欲のみ(≒自己満足)で勧める・・・というのはうまくありません。
利己的な人間に堕落してしまうと、将来的に誰も近寄ってこなくなります。
口が恵(けい)にして実が至らざるは怨災その身に及ぶ
という古来の言葉があります。
口ではいかにも相手のためになるようなことを言っておきながら、実際にはその言葉ほどではなかったとき、結局相手から恨まれて自分に災いとなって返ってくる・・・という意味です。
ちょっと怖い言葉ですね。
羊頭狗肉(ようとうくにく)という言葉もあります。
外見・見せかけ・宣伝は立派だけど、実際には粗悪な品を売ることのたとえです(羊の頭を看板にかけながら実際は犬の肉を売る意から)。
これだと詐欺ですから、これもうまくありません。
そんな生き方はしたくないし、そんな生き方をしている人の側には近づきたくないですね。
誠(=言ったことを成す)という概念が大切です。
誰からも後ろ指をさされずに人生をまっとうに生きていく姿勢をもって日々を暮らしていくと、常に心が平穏で幸せな気持ちでいられると思います。