「昭和の時代」には世界の時価総額ランキングトップ50の大多数を日本企業が占めてしまうほど、日本経済は頑強でレベルが高かったです。
日本は世界一の経済大国に成り上がりました。
でも、その後のバブル崩壊による景気の冷え込みなどの影響で日本企業の活気は冷え込み、失われた30年と言われるようにいつしかダラダラとただ時間だけを消化して今では世界でもレベルの低い国の一つになりました。
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戦後~バブル期の右肩上がりの経済発展を遂げる過程でサラリーマンの活躍は目覚ましく、「右肩上がりの出世・昇進」や「終身雇用」や「年功序列」や’多額の退職金」や「充実した企業年金制度」などに守られてきました。
当時を活躍したサラリーマンはかなり手厚い処遇を受けられたわけです。
毎日の残業に休日出勤、有給休暇なんて取れるハズもない・・・という今では悪夢のような話も、当時はそれだけの見返りが待っていたからこそ文句を言う人が少なかったのかもしれません。
会社に忠誠を誓ってガムシャラに就労し続けるだけで定年退職後の人生も経済的に安泰でした。
22歳で就職して60歳までの38年間を社畜のように過ごすことが半ば当たり前とされた時代です。
大企業のサラリーマンであれば中小企業のサラリーマンよりはるかに好待遇で暮らすことができる・・・3高(高学歴/高身長/高収入)という言葉も生まれました。
ところが、1989年12月29日に日経平均株価3万8,915円87銭を記録したのを最後に、翌年1990年から徐々に雲行きが怪しくなり、ついには「バブル崩壊」と呼ばれる事象が起きます。
これによって「サラリーマン神話」も崩壊し、右肩上がりの出世・昇進や終身雇用も年功序列も企業年金制度も消えていきました。
大手企業に就職すれば将来は安泰・・・という時代も終わりました。
「転職」が当たり前になり、一つの会社でずっと働き続けなくても後ろ指をさされることはなくなりました。
退職金制度そのものを廃止する企業も年々増加しています。
労働人口が減少し老後のリタイアメント人口が増加したことで、公的年金の条件も年を追うごとに改悪される傾向にあります。
厚生年金の支給開始年齢が65歳というのも、以前は60歳からだったことを知る若者はほとんどいない・・・かも?!
今後は65歳ではなく70代にならないと年金が支給されなくなる時代がやってくるかもしれません。
未来の想定と準備を何もしていない40代サラリーマンにとっては老後の生活はかなり厳しいものになる・・・というのも決して大げさな話ではないと思います。
過去を知り現在を見れば、未来のある程度は容易に想定・理解できることです。
手遅れにならないように少しでも早く行動に移すことが大事です。
今年の抱負を今一度見直し、目標設定を改めて行ない、日々を大切に生きていく覚悟と決意を持つのが良いと思います。