日本はすでに昭和・平成初期の頃のような「経済大国」ではありません。
諸外国に「追いつき追い越せ」を成し遂げられ、残念ながら今では昔の経済大国時代とは全く違う様相を呈しています。
今後は日本企業自体の存続リスクが折に触れ表面化することも想像に難くない話です。
各企業においてはも社員の定年後の面倒を見る余裕もなく、定年を迎えた社員にはサッサと退場してもらいたい・・・毎年貢献できていない社員には定年前でも去ってもらいたい・・・というのがホンネだと思います。
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聞いた話ですが、ある上場企業に勤務するサラリーマンの場合、現在年収800万円クラスの課長職に就いていても55歳になると「役職定年」を迎えて給料が平均で3割減になって年収約560万円どころになる・・・とか。
さらには定年退職した後の再雇用は、制度としてはあるものの給料が平均50%減となり結局年収は約300万円前後になってしまう・・・とか。
それがイヤでイザ転職をしようとしても、65歳を超えた人を採用して年収300万円超を支払ってくれる会社/仕事はそうそう見つかるものはない・・・です。
結局は年収300万円前後の再雇用に甘んじて同意して仕事を続けることになる・・・とか。
さもありなん・・・だと思います。
しかも、そうやってしがみついた再雇用も結局可能なのはせいぜい70歳までがいいところですから、その後はまったく給料のない生活(=年金生活)となります。
年金を300万円程度もらえる=月額25万円という人はそう多くはいない(むしろほとんどいない)と思います。
そうした「サラリーマンの人生後半のお金問題」に気づき、いち早く自分なりに手を打っておくことが大事です。
手を打ってもそれが絶対大丈夫だとは思わず、都度修正をかけながら将来の生活に備えた工夫を重ねていくと良いと思います。
サラリーマンが現役バリバリで働いているうちなら時間はまだまだたっぷりありますから、構築も修正もいくらでも可能です。
貴重な経営資源の「時間」を味方につけることで自分の人生を質の高いものに変えていきたいですね。