私は大学4年生の頃、就職が内定した会社でアルバイトをしばらくしました。
就職前に実際にそこで働くことによって、たとえアルバイトであっても社内の雰囲気に触れ、社内の人と予め顔見知りになれ、何よりも仕事を早く覚えられる・・・と思ったからです。
おまけに給料が付いてくるなんて一石二鳥ならぬ一石三鳥/一石四鳥でした。
その頃は、午前9時から午後5時までが勤務時間だったと思います。
アルバイトなので完全に時給制で、勝手に残業したらいけないし、決められた時間に指示された仕事をそつなくこなし、期待される結果を毎日出していく・・・という毎日でした。
しかし、大学を卒業し、イザ正社員としてその会社に入ると、それまでの待遇が一変し(配属先がそもそもアルバイト時と異なる)、感覚が一気に崩れ去りました。
朝は定時よりも2時間くらいは早く出社し、夜は定時になっても誰一人帰ろうとしないし、帰ることを口にすると罵声が飛んで来そうな雰囲気・・・。
アルバイトまでは労働時間は固定だったのが、正社員になるとそうではなくなる・・・と悟りました。
これがサービス残業か・・・と。
その代わり、給料は固定給に加えて歩合給(実績給)がついたので、キチンと実績を出せばそれなりの評価をしてもらえて頂けるお金もちゃんと増えました。
やればやっただけの見返りがちゃんとあった・・・わけです。
それがせめてもの救いでしたが、それ以外でもそれまでは知らなかったことをたくさん知ることができ、それまでは経験したことがなかったことをたくさん経験する機会に恵まれました。
それが嬉しかったし、楽しかったし、面白かったことを覚えています。
良い経験より辛い経験のほうが記憶に残る・・・と言われますが、いずれにしても若いときほど感受性が強くいろんなことで感情を揺さぶられるものです。
大事なのはどんな経験も自分の中で咀嚼して「良き思い出」になるように吸収して成長していくことだと思います。