昔のサラリーマンは、だいたい35歳までに係長に昇進して、40歳くらいには管理職になって・・・その後が長くてうまくいけば50代後半で役員になるし、うまくいかなければそのまま定年退職を迎える・・・といった時代でした。
あるいは、一流大学卒だから出世が早くそれ以外の人は出世が遅い・・・など、個々人の能力や実力ではなくその人の表面的な年齢や学歴で会社内での位置が決まっていた時代でした。
でも、今はそうした階級制度はどんどん崩れていて、真に実力の有無で昇進が決まる会社も増えてきています。
実力があれば上にいける・・・逆に実力がないと上にはいけない・・・という実力主義の制度を素直に受け入れることができる人は、もしかすると「実力のある人だけ」なのかもしれません。
実力のない人は、従前タイプの階級制度のほうが良かったのに・・・と、そうした時代の流れを受け入れることが難しいかもしれません。
どちらの層に焦点を当てて、どちらの層を優遇していくかは、経営者の判断次第です。
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「がんばればあなたの夢は叶います」というのが原理原則ではあるものの、ある層にとって、それは残酷なことかもしれません。
がんばることができない人・・・もいるからです。
それは本人の性格、習慣、資質によるところが大きく、会社の仕事が自分に合っていない人は残念ながらがんばろうと思ってもなかなかがんばれないもの・・・です。
がんばれば何でも実現できるハズの時代で、「何も実現できない自分」が浮き彫りになると人はますますやる気を失います。
そんなときは、やはり「環境を変える」ことが一番です。
仕事を変える、勤務先を変える、住むところを変える・・・といった職業と住居の環境を変えることで、何か突破口が開いてくるかもしれません。
がんばれば夢は叶う・・・というのは真理だと思いますが、そのためにも「適切にがんばれる環境」を手にすること、「がんばる対象を適切に見つけること」が必要です。
自分に合っていないことをイヤイヤ1000日もしくは3年以上の時間を費やしていてもあまり意味があるとは思えません。
どこかで踏ん切りをつけて、「自分のがんばる適切な道」を見つけ直すことも大事なことだと思います。