人間と他の動物を分ける一つのカギは、「目標を持てるかどうか」にあると思います。
人間は自分で目標を持って生きていけますが、他の動物はおそらくそうした目標など持ち合わせていません。
角度を変えて言えば、人間でも自分の目標を持たず何となく生きているだけだとしたら、他の動物と同様に本能の赴くままに生きているだけになってしまいます。
それはちょっともったいないというか不幸せな状態かもしれないですね。
ここで言う「自分の目標」とはあくまでも「自分の」目標です。
他人に植え付けられた目標ではなくて、自分が心からそうなりたい、そうありたい・・・と願う状態の「本当の目標」です。
たとえば「タワーマンションに住みたい」、「高級外車に乗りたい」といったどこかで誰かが唱えた直近の若い成功者の象徴のようなことを指すのではなく、あくまでも自分自身が本当に希(こいねが)う真実の目標です。
他人の目標をなぞるだけでは本来的には意味がありませんね。
他人の目標は、自分の本当の目標ではないので、仮にうまく目標達成しても満足感に浸ることは難しいと思います。
自分の本当の目標は、当然に自分の夢から派生します。
目標 = 夢 + 期日 だからです。
自分の夢にその実現応当日を自分で勝手に設定したときに夢は「目標」となります。
そして、本当の目標を持つ人は決してあきらめることをしません。
モチベーションに多少の変動はあっても、目標設定した人は夢を失うことはしないからです。
反対に言うと、モチベーションが下がりっ放しでヤル気がしないとか、行動できないといったことで悩んでいるような人は、もしかすると「自分の目標」ではなく「他人の目標」に縛られているのかもしれません。
他人が作った目標を自分の目標として掲げていると、ちょっとしたアクシデント等で挫折したりあきらめたりしてしまいます。
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では、その「自分の本当の目標」を見つけたり、確認したりするためにはどうすればいいか?
簡単です。
一人きりの時間をつくって「瞑想」すればいいだけです。
昔の人でしたら「山籠もり」をして大自然と会話をすることで自分自身を見つめ直すことをしたと思いますが、まあそれはなかなかできないので普段生活している場所と違うところへ出かけていき、一人きりになって自分の心と対話するのが良いと思います。
簡単に言えば一人旅ですね。
そこで自分の心の声をじっくりと聞いていると、ふとしたときに何となく自分の心が「コレをやれ」と教えてくれているような気になります。
それがヒントです。
場合によっては、紙とペンを用意しておいた方が良いかもしれません。
思いついたことを忘れないようにメモするためです。
すると他人に植え付けられた目標ではなく、自分の本当の目標(まだこの段階では「夢」ですが)見つかります。
人は自分の夢だと思って実は他人の夢を追いかけて場合があります。
体裁や評価を気にすることなく、ただただ自分の心に正直になって自分の夢を見つけ、それを目標として生きていくほうが幸せだと思います。
他人は関係ありませんね。
自分軸で自分の人生をとらえることのほうが大切です。
私にとって、船旅による世界一周にはそうした異空間の時間をとる意味もあります。
普段なかなかそうしたことができない人も、連休や年末年始の比較的自由になりやすい時期を見計らって行ってみるのも良いと思います。