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日本社会で会話をしていると、「普通はこうするものです」とか、「普通はこんなことしませんよ・・・といった類の言葉を耳にします。
特に年配の人から発されることが多いような気がします。
例えば「普通は毎日一生懸命働くものだ・・・」とか、「普通の男はそんなことはしない」・・・といったような感じです。
昔はそう言われると相手は「そういうものか・・・」と引き下がったと思いますが、ここで言う「普通」というのはよくよく考えてみればその人の価値観であり、決して普遍的な通例/一般的な常識ではないかもしれない、と気づけます。
「普通」という言葉を頻繁に使う人は一度立ち止まって自分を律するほうが良いと思います。
また、身の回りに頻繁に「普通は・・・」という言いまわしをする人がいたら、そういう人には近づかないようにするのも一手です。
その人の歪んだ価値観を押し付けられていると自分も歪んでいく恐れがあります。
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百歩譲ってその「普通」が一般常識の範疇にあるとしても、あまりに「普通!」「普通!」「普通!」を押し付けられ続けることで、「自分は普通に生きていかなければいけない」と強要させられることになります。
どんな人も「ナンバーワンでなくてもオンリーワン」です。
社会通念の範囲内で行動し、他人に迷惑をかけず、法を犯さないで生きることは大切です。
ただし、それが自分というオンリーワンの生き方までを否定されるのは行き過ぎだと思います。
少しくらい尖った面があっても良いと思いますし、それがないと個性が失われていきます。
金太郎飴のようになって誰も彼も同じになる必要はありません。
もっと自分らしさを前面に押し出して構わないと思います。
言えるのは「他人の人生を生きないことが重要」ということであり、「他者の固定概念・価値観を押し付けられて自分を見失わない」ということです。
常識を逸脱したり、迷惑行為を行なったり、犯罪に加担するようなことでなければ、他者(特に高齢年配者)からの「普通は・・・」というイチャモンは気にする必要はないと思います。