たとえば、ここに1個3千円のバッグと、1個3万円のバッグがあるとします。
どちらを買うか?
もちろん、好みや使う用途にもよりますが、単純に「価格だけ」で判断するなら
1.絶対金額の安いほうを買う
2.相対金額の安いほうを買う
という判断に分かれると思います。
「絶対金額が安い」というのは上記の例で言えばすなわち3千円のバッグのほうです。
「相対金額」で判断するなら、そのバッグを今後どれくらい使用するか?という使用頻度(回数)を計算することが必要です。
仮に3万円のバッグであれば、今後週5日使って、向こう3年間くらいは使えるだろうな・・・と思うなら、5日×52週×3年=780回となります。
すると、3万円÷780回=38円なので、1回当たりの使用料は38円です。
一方、3千円のバッグだと安っぽくてせいぜい月に1回くらいで2年もすれば飽きて捨ててしまうかな?・・・と思えば、使用頻度は1回×12か月×2年=24回となり、3千円÷24=125円となります。
相対金額で見て安上がりなのは「3万円のバッグのほう」になります。
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安物買いの銭失い・・・という言葉があるように、一見すると「安くて」お買い得に思える品も、結局長い目で見れば「高い買い物」になることはよくある話です。
表面的な価格だけで判断すると、時と場合によってはもったいないお金の使い方になるかもしれません。
表面的ではなく、実質的な価格で判断することが大事だと思います。
どんな商品であれ、その「モノ」はお金が形を変えた品です。
↑ これは結構大事な概念です。
いったん手に入れてしまうと、そこらに放置したり乱暴に扱ったりしてしまう人もいますが、「お金が形を変えただけ」ということをよく理解して、扱うなら「お金と同じだ」というくらいの意識を持つことも大切だと思います。
「モノ=お金」という発想で自分の周囲にある品々を眺めると、ちょっと意識が変化するかもしれません。
いつもとは異なる感情が芽生えてくるかもしれません。
こうした振り返りと、自分独自の買い物哲学を持つことで、お金の使い方でも贅肉が削(そ)げて一種のスキルアップにつながると思います。