健康寿命とは、2000年にWHO(世界保健機構)が発表した言葉で、「日常的に介護を必要とせずに自立した生活ができる生存期間」を言います。
つまり、誰の手を借りることなく元気に暮らせる状態での寿命です。
平均でいえば、日本の場合は約75歳なのですが、それに加えて平均寿命が83歳ですから、その差は約8年間あります。
ところが・・・・・・です。
ここでさらに別の指標に「平均余命」という指標があります。
これは、「70歳を超えた後にその人が何歳まで生きているか?」を数値化したものです。
それによると、70歳を超えた男性は85歳まで生き(←つまり15年生きるということ)、70歳を超えた女性は90歳まで生きる(←つまり20年生きるということ)・・・そうです(あくまでも平均の話です)。
健康寿命・・・75歳
平均寿命・・・83歳
平均余命(70歳を超えた人の場合)
・・・85歳~90歳
90歳-75歳=15年です。
平均余命と健康寿命との差は~15年と言えそうです。
つまりは、約15年の間は誰かの手を借りて暮らさなければ生きていられない(平均の話なので個人差はもちろんあります)ということです。
これは取りも直さず「介護の重要性」を言い表していることにもなりますが、多くの人は「自分に介護が必要になる」なんてことを考えたこともないし、また、考えたくもないと思います。
また、その間の経済的な問題(お金が必要)も考えておく必要があります。
20代~30代~40代~50代前半くらいの人はあまり考えたくない話だと思いますし、その気持ちはよくわかります。
でも、老いは確実にやって来ることですし、人はいつか老化(自分が歳をとったなあと感じること)を味わうときが必ず来ます。
そんなことを踏まえて、将来のライフプランを練り、経済的に必要なことは予め確保しておくことが大事ですし、衣食住医に関してもことあるたびに留意しておくことが大切だと思います。