現代人は誰でも服を着て日常を過ごします。
裸で外を出歩くことはしません。
でも、物理的に「顔」だけは常に裸です。
最近はマスクをして外出をする人がほとんどですが、それでも目元や頬の一部やおでこは裸です。
ざっくり言うと、身体の中で顔だけがいつも裸・・・です。
そして、「目は口ほどに物を言う」という言葉があるように「顔は心の窓」であり、心が顔に出ています。
それは自信とかそんなものとは違います。
・・・・・・・・・・
化粧は結局のところ「塗る」だけなので、それは目の慣れていない人から見ればひととおり綺麗に見えますが、でも、化粧の美というのは本当の美ではないとも言えます。
目の肥えた人から見れば、化粧した人と対面したとき、ちょっとした瞬間、あるいは会話をして一度か二度笑わせてみたときにその人の元々の顔を垣間見ることができます。
一度笑わせた後に元の顔が一瞬表われ、そして化粧を塗った顔に戻る・・・というわけで、その一瞬を見逃さないわけです。
たとえ表面上は上手に笑っていても、その奥に隠された鬼のような表情を、見る人が見れば見逃すことはないということです。
キレイな顔で笑っていても、笑った後のある瞬間の表情を決して見逃しません。
人事の採用面接官に就く人はそうした目を養う必要があります。
すべての人は詐欺事件に巻き込まれないためにもそうした目を身に付けることがベターです。
インターネットが主流となって対面での販売や対面での交渉が減ってくると、なかなか実際の生の顔を見て会話をするという機会が減ってきています。
でも、だからこそ余計にこれからは「ハダカの顔を見抜く」能力が大切になっていくかもしれないですね。