野球やサッカーなどのチームスポーツで、選手が「ここから先は私の守備範囲ではないから自分は知らない・・・」などといってプレーを放棄していたら憤怒ものです。
グランドに線引きされているわけではないので、状況に応じて自分が適切なプレーをする必要があります。
ところが、一般企業になるとこれに似たような非常識なことが案外と横行しているかもしれません。
とても残念なことですが、会社というチーム内には「これは私の仕事ではありません」とばかりに明確に自分の仕事を放棄する人がいます。
西洋かぶれ・・・と言えば多少は聞こえは良いかもしれませんが、自分の仕事である/自分の仕事ではないという線引きを自分自身でしてしまうのはちょっと危険です。
それは上司からの指示命令に背く行為となりかねないし、組織内での団結力低下を招きます。
「会社」という組織はとても不思議な環境のもとに成り立っています。
好きで集まった仲間でない人間の集団が「利益を追求する/理念を実現する」という大義のもと、全員で大きな課題に挑んでいきます。
みんなそれぞれの価値観を持っているのでたまにはギスギスすることもあります。
同僚や上司との人間関係が悪い/仕事でトラブルが起こる/面従腹背をしないといじめにあう/各部門がそれぞれ自部門の都合を優先して部分最適の範疇を脱せない・・・などといったややこしい状況がごくごく普通に起こるのが「会社」という組織・場所です。
会社とはそういうものだ・・・と達観した目で眺めることも時には必要です。
そのうえで、自分が何のために今のこの会社に就職したのか?・・・を思い直してみて、自分夢や目標を再確認することも大切です。
お金を稼ぐため/生活のため・・・と割り切れる人はそれでも致し方ないと思います。
でも、せっかくの場ですから「人間としての修養の場」と捉え、世間には様々な人間がいることを知り、理解し、統計として自分の引き出しに収め、自分の成長の糧として役立てていくと、もっと仕事が楽しくなると思います。