組織ではよく「適材適所」と言いますが、実際のところ「適材適所」になっているかどうかは最初は誰にもわからないものです。
やってみて(やらせてみて)、試行錯誤を繰り返して時間をかけていくうちにその場所(部署)や仕事・業務が当人にとって適所に当たるかどうかが見えてきます。
あるいは、その業務内容をさせるにふさわしい適材だったかどうかが徐々に見えてくるようになります。
社員側の立場で言えば、適材適所ではなく「適所適材」の認識をもって、どんな部署に配属されようとも自分がそこで適材と呼ばれるように努める/勤める姿勢が重要です。
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適材適所かどうかを探る一つのコツとして、「その人の強みを活かせているかどうか」に視点を当てることが挙げられます。
その社員の強みを活かせているなら「適材適所」と言いやすくなります。
ほとんどのサラリーマンが仕事をする姿勢というのは「必要に迫られて」であることが多いと思います。
ごく一部の人だけが「好きでやっている」です。
「好きでやっている」人はラッキーだと思いますが、逆の視点で見れば「そのようにやらさせてくれる会社・上司である」ということですから、素直にそうした環境にいさせてくれていることに感謝することが大事です。
「好きを仕事にする」とはよく言いますが、これは言い換えると「強みを仕事にしている」ということです。
「強み」とは?
その人が意識せずに(意識しなくても)続けられる/特段意識しなくてもうまくできてしまうこと・・・だと思います。
他の人から見ると、すごくうまくやっている裏にはかなりの無理があるように思えてしまうけども、実は当の本人からすれば「当たり前」のようにやれてしまう・・・といった感じです。
こうした状態になっていれば、それは「強み」と呼べると思います。
そして、その強みを仕事上で活かせていることを別名「適材適所」と呼ぶのだと思います。
自分にとっては当たり前なのであまりピンとこないけど、でも自分の働きが会社や上司にとってはかなり有効で助かっている・・・という状態は「強みを仕事にできている」です。
当の本人にはよくわからないけど、周りから見ればそれがその人の「強み」だと思えてしまう・・・。
こうした「強み」を活かして仕事をすることができれば自然と成果が出るものですし、やっていて楽しい!時間を忘れる!・・・ということだってあり得ます。
まあ、一種の理想論的な話ですが、リーダーはそうしたことを念頭において社員育成に励むと良いですし、いつかは自分の部署をそうした部署にする!という気概も欲しいところです。
サラリーマンの立場で言えば、そうした「自分の強み」を活かして働き、それを磨いてより競争力の高いものに仕上げ、そのうえで独立起業・副業を検討してみる・・・というのもアリだと思います。
そうすると、毎日の仕事が少しずつ楽しくなったり、もっと充実したものになっていくと思います。