選挙活動で「たいへん厳しい戦いになっています」とか「この戦いに勝つために・・・」などといった言い方でスピーチをしている立候補者がいます。
こうした発言を聞くたびに私は違和感を覚えます。
選挙を「戦い」だと位置づけているのはその候補者の勝手に過ぎないですし、その候補者が選挙で勝つ(=当選する)か負ける(=落選する)かは聞いているこっちにはどうでもいい話だからです。
「あなたが勝つこと」が私の願いではなく、「良い政治が行われること/国民の声を政治に活かしてくれること」が私の願いだ・・・と言いたくなります。
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童謡「ウサギとカメ」の話に学ぶ教訓があります。
Q. ウサギはカメに競争で負けてしまったが、その原因は何だったか?
→ カメは最初から「ゴールを目標に歩んでいた」が、「ウサギはカメに勝つことだけを意識していた」。
だからカメが「最後まで粘り強く歩み続けた」のに対して、ウサギは「カメの様子を伺いながら、自分が勝っているときにテキトーに休憩をとって寝ていて」その結果、ウサギはカメに負けた・・・。
冒頭の選挙の話に戻りますが、候補者が「厳しい戦いになって・・・」とか「この戦いに勝つためには・・・」などというのは、まさにウサギのように「意識しているのは他の立候補者」・・・と言えます。
何のために選挙に立候補しているのか?当選して何をしたいのか?立候補した目的は何なのか?・・・が見えてこないことで私は違和感を覚えてしまうのだと思います。
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お金持ちになりたい/経済的に自由になりたい・・・と希望する人は少なくないと思いますが、これも前述の「ウサギとカメの話」と同じで、目的は何なのか?をはっきりさせたうえでそう願うことが大切です。
「お金を得ること」はあくまでも手段であって目的ではありません。
大事なのは「得たお金を使って何をしたいのか?」・・・ということです。
サラリーマンで「同期との出世競争」に意識を向ける人がいますが、これだと「ウサギ」と同じです。
「出世して何をしたいのか?」とか「同期との戦いに勝つことではなく、本来目的に気づくこと」が重要です。
「家族サービス」と称して休日に子どもたちと出かけた際に、自分の立てたスケジュール通りに子どもや配偶者が動いてくれないことがあります。
そんなとき、つい、イラッ!としがちですが、でも、そこで一歩引いて落ち着く必要があります。
目的は何だったのか?
→ 家族サービスで家族たちが楽しんで喜んでくれることではなかったのか!
決して、自分の思うどおりに家族を動かすこと(自分が思うように家族をコントロールすること)ではなかったハズ!
子育て、部下育成、異性とのデート、趣味での集まり、商談・・・など、世の中にはたくさんの「目的と手段の区別」をしなければいけない機会と場があります。
何(誰)と戦うのか?よりも目的が重要であることに改めて気づき、自分の人間性を高める意識が大切だと思います。
























