勉強でも、仕事でも、スポーツでも、何かに取り組んでいるときは他の事は一切やらないように一点集中で行なうほうがうまくいきます。
一点集中せずあれもこれも同時に手を出そうとしても、人間の頭は一つしかないのですから「あぶはち取らず」になってどれもうまくいかなくなる恐れ大です。
ある仕事をやりきってから次の仕事に取り組む・・・その都度一つのことにエネルギーを集中させる・・・ほうが結果的には効率が良いと思います。
阪急電鉄創業者、小林一三氏はこう言っています。
下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。
そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。
・・・と。
要はそれだけ集中して本気になって真剣に取り組みなさい、ということです。
それだけ、エネルギーを集中させると、不可能だと思われていたことが可能になることもあります。
大きなことを成し遂げようとすればする程にこうした集中力は大切になると思います。
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真剣に取り組む・・・本気度合い・・・という観点で言うと、ちょっとニュアンスが異なる事例ですが、こんなパターンを見聞きすると私はいつも違和感を覚えます。
企業の謝罪会見等で経営トップが発するこの言葉です。
→ 「お詫びしたいと思います」
政治家もよく使います。
心から真剣に詫びているのではなく、仕方なく言わされている/言わないと非難されるから仕方なく言うけど本当は詫びるつもりはない・・・という心の叫びが透けて見えます。
思います・・・とは言っているけど、心から思っているわけではない・・・ということが薄々見えてしまうわけです。
つまり、「実際にはお詫びはしていない」ということであり、要は「本気じゃない、真剣じゃない」ということの表れだと思います。
本当に詫びる気持ちがあるなら、「お詫びいたします」とストレートに言えばスッキリしますが、そう言うと何だか自分が負けてしまったように思えるのでそうは言わないのかもしれません。
いずれにしても、仕事やビジネスなど対人要素の強いことに関しては「本気度/真剣度」が高いほど有効だと思います。