
私は中学・高校時代、数学が得意で英語が苦手でした。
理由は簡単です。
考えるのは好きだったけど、覚えるのは好きじゃなかったから・・・。
数学は出てきた問題・計算式を「考えて」解きます。
決して答えを「覚えて」いるわけではありません。
一方、英語の問題というのは「考えても」答えが出てこないものがほとんどです。
英単語・熟語・言い回し・文法・・・などを知っているか知らないか?!の次元であり、知らなればどんなに時間をかけて考えても答えを導けるハズがありません。
英単語・熟語・言い回し・文法・・・などを覚えるには「勉強時間が必要」です。
私はそれを面倒くさい/イヤだな・・・と思っていたわけです。
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たとえば、14×14=?という計算式があるとします。
正解は「196」ですが、2ケタの九九を暗記して人は瞬時に答えを出せると思います。
2ケタの九九を暗記していなくても、紙に式を書いて計算すれば(あるいは頭の中で考えれば)答えを導くことはできます。
つまり「記憶力だけ良い」タイプでも「考える人」でも正解を出せるわけで、テストでは同じ点数になります。
暗記の良いところは、答えを出すまでの時間が短くて済むところです。
でも、知らないことは解けません。
暗記が得意でいつもテストで良い点数を取ってきた/今までは特に困ることはなかった・・・という人生だったら、おそらく「思考力」は落ちます。
人間の体は「使わない機能は衰える」ものです。
逆に「使う機能は向上」します。
学歴があっても社会に出て出世できない人/稼げない人というのは記憶系の(つまりテストの点数が良かった)人に多く、そういう人は別に頭が悪いわけではありません。
でも、冷静に自分の「現状」を理解しようとしない頑固者だと単に「できない言い訳ばかりがうまくなる」だけで、人としての成長が遅れます。
「学歴=IQ」ではなく、「IQ=問題解決能力」のほうにあると思います。
記憶で解決するのではなく、思考で解決を導く人のほうが社会では役に立つ人です。
答えが決まってる世界でしか結果が出せない人は、答えが決まってない問題がたくさん出てくる一般社会では活躍できないのも当然です。
いちばん良いのは「記憶力も高く、思考力も高い」といった二刀流をこなせる人で、社会ではそうした意識で努力することが自分をより成長させてくれると思います。