顧客のために(あなたの)会社があるのであって、 会社のために顧客が存在するのではない・・・と言われます。
また、経営に秘策はなく、商道に奇策はなし・・・です。
会社の経営にとって最も大事なことは、「利益を出す」ことで、そのための手段として「売上をつくる」ことが必然的に求められます。
利益を出す → 目的
売上をつくる → 手段
目的と手段をはき違えて売上至上主義になって、何をしてもいいから売上をつくるんだ!・・・となってはいけません。
そんな姿勢には「顧客を大切にする」精神が抜け落ちています。
次に、「利益を出す」という目的を遂げるためには「費用を削減する」という手段も大切です。
費用を削減する → 手段
ここでも、売上と同じく「何が何でも費用を削減せよ!」という姿勢はうまくありません。
そんな姿勢には「社員を大切にする」という精神が抜け落ちています。
経営では「顧客も社員も大切にする」という精神が重要です。
「費用削減」は第一義である「売上をつくる」に対して、その重要度合いは及びません。
経費の削減とか、効率化とか、採用とか、不良率の低下といったことよりも「売上をつくること」のほうが優先順位は高いです。
売上をつくることができなかったら、経営というゲームはスタートしないし、即ジ・エンドとなるからです。
だから経営者はいつも「売上をつくる」ことを意識していますし、ちょっとしたことでも売上増加につながることならそのチャンスをつかもうという貪欲さを持っています。
そこで忘れてはいけないのが冒頭の言葉「顧客のために(あなたの)会社があるのであって、 会社のために顧客が存在するのではない」・・・ということです。
ややもすればつい忘れがちな言葉ですが、会社経営に携わる者にとってこの概念は決して忘れてはいけないことだと思います。