多くの創業社長は起業して20年後も30年後も経営から離れません。
会社を創業から20年も30年も継続できていること自体はすばらしいのですが、経営トップの座を他の人に譲る気がさらさらない人が多く、その結果、歳老いて高齢になっても後継者がおらず(育たず)、今度は自分が退くに退けなくなったりします。
経営が軌道に乗って数十年もすればもう社内にはビジネスモデルが出来上がっているハズですし、経営者個人としてもそれなりの私財を構築できているハズです。
本当はそれくらいのときが引退するのにちょうど良いタイミングで、仕事/経営から離れても良さそうなものなのになかなかそれができない・・・。
起業当初と同じく朝から晩まで働いています。
長期休暇をとったり悠々自適に暮らす人生を送れない・・・といった道を歩む創業経営者は多いと思います。
なぜ仕事から離れられないのか?
大きな要因は「ゴール(引退時期/引退条件)を決めていない」からです。
ゴールを決めずに経営に携わり、権力を握って自分の好きなように社員が動いてくれることに酔いしれ、その快感から自分を解き放てないことが主な要因だと思います。
年商〇億円になったら次はその上を目指し、それも達成したらさらに上を目指す・・・の繰り返しだったり、年商が下がれば翌年は挽回するぞ!と社員に発破をかけ、結局はいつまで経っても退くことができません。
何のために起業し何のために朝から晩まで働くのか?の意義を忘れ、長期目線を持たず短期目線での日々を過ごすような人たちです。
そうなると人は得たモノを失うことを恐れ始めます。
つまりは今の権力・財産です。
それを失うことを恐れ、どんどん積み増す欲ばかりが膨らみ、そのためにまた働く・・・・まあ、それもその人の人生ですが、家族がちょっとかわいそうかもしれません。
自分や家族の人生を大切にするのであれば、仕事のゴールを決めることに目を向けると良いと思います。
終わらないゲームをやり続けるゲーマーみたいな人生になってはいけないですね。
お金も時間も「自分が幸せになるために使う」ことが大切ですし、お金と時間の意義もそうしたところにあると思います。
せっかくの一度限りの人生ですから楽しまないとソンだと思っています。