
東京ディズニーワールドの近くで働いている人が以前こんなことを言っていました。
「いつでも行けると思うと逆に行かなくなるんだよね・・・」と。
同じように、大阪のユニーバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の近くに住んでいる人は、もしかしたらあまり頻繁にUSJに行くことはないかもしれません。
地方各地にある観光名所の近くに住んでいる人も、その観光名所(有料地であればあるほど)にはあまり訪れないかもしれません。
「いつでも行ける、と思うとなかなか行くことは少ない・・」ということはよくある話です。
いつでも行けるという安心感が行動しようという気持ちを起こさないのだと思います。
人は良くも悪くもそうした怠惰な生き物だと思います。
この概念をひっくり返すには「いつでも行ける」という前提条件を覆す/破棄することが必要です。
それには、たとえば「期限を設ける」ことが一手です。
ここで言う「期限」には大きく2つの意味があります。
一つは「その場所の有効期限」であり、もう一つは「自分自身の有効期限」です。
その場所がいついつで閉園/閉館/閉店/閉演するとわかれば、人は行動します。
また、自分自身の寿命があと数年/数か月とわかれば急ぎ行動を起こすのが人間です。
行動できる時間が限られることで、焦りを感じ、行動しようという気持ちに駆られるのだと思います。
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先日、あるお店の半額券があと数週間で切れることに気づきました。
有効期限が切れる・・・たったそれだけのことですが、急にそのお店に行って何か買おうという気になりました。
買わないと損だ・・・と言わんばかりにそんな気持ちにさせられました。
人は、差し迫る期限を提示されると普段はどうであれ、急に積極的に行動しようとするものですね。
残された時間を考えると、行動エネルギーが湧いてくるのかもしれません。
ビジネスにおいても、お客さまの行動を促すために何らかの「有効期限」を設けると効果があります。
お店によっては一日の中で「タイムセール」と称してやっているところも多々あります。
その有効期限は短いほど効果的です。
自分を強制的に動かしたければ「期限」を設けると有効ですし、ビジネスにおいてお客さまを動かすときの手段としても有効だと思います。
























