
動物は「火」を恐れ逃げます。
人間は火傷しながらも勇気を出して「火」に近づき、やがて火を使いこなせるようになりました。
「火」を味方につけることに成功したおかげで、人間は社会を大きく広げることができました。
一見すると「問題/恐れ/リスク」に思えるようなことでも、実際にそこに近づき、扱い方に気づき、利用することがうまくできたなら、そこから何かが発展していきます。
人は誰しも頭の中にいろいろ気になることや問題・悩みを抱えていると思います。
お金のこと、仕事のこと、部下(上司)のこと、顧客のこと、健康のこと、家族のこと・・・など。
細かいことをいうなら、今日の晩御飯メニュー、明日のゴミ出しのこと、週末の会議のこと、もうすぐ期限が切れる割引クーポンのこと・・・などさまざまあります。
そうした「問題/悩み事」は「火」と同じです。
「問題」に耐えられないと思って逃げ出すタイプの人と、「問題」を解決してやがては自在に扱えるようになる人がいます。
扱い方を恐れ逃げているうちは、その問題は怖い存在です。
でも、たとえ何度か火傷してでも取り扱えるようになれば、こんな便利なものはないと思えるはずです。
そうやって「問題」を自在に扱える人こそが次のステージへ上がれます。
そして、ステージを一つ上がると気づきます。
それまで「問題」だと思っていたことは、別にたいした問題でも何でもなく、単に自分に「気づき」を与えてくれるツールだったんだ・・・と。
言うは易く、行なうは難し・・・ですが、でも、だからこそ余計に「若い頃の挑戦意欲」は重要です。
歳をとってからの初物への挑戦はけっこう大変なモノがありますし、実際、若い頃ほどうまくいきません。
若いときほど勇気を出して自分から「問題」に近づいてみると良いと思いますし、逆に問題を遠ざけるような行動は慎むほうがベターだと思います。