
会社内ではよく「経費削減」という言葉が独り歩きしています。
リーダーが「経費削減」を意識する姿勢を持つことは大切ですし、立派ですが、経費とよく似た概念の「原価」という言葉の意味も知っておく必要があります。
原価というのは、売上に直接関係のあるお金の使い方のことです。
つまり、そのお金を使ったら必ず売上が上がると言えますか?という問いにイエスと言えるお金の使い途のことです。
経費は、逆に売上に直接関係のないお金の使い方(=上記の問いでノーと答えられる使い途)のことです。
ビジネスにおいては、「売上/利益」は非常に重要で、次いで「使ったお金」が経費なのか原価なのかをキッチリと分けておくことも大事です。
たとえば交通費は、これを使ったからといって必ず売上が上がるとは言えませんから「経費」です。
経費ということは、少し別の角度から言えば、「削減すれば削減しただけ利益が増える」・・・と言えます。
それまでタクシーを使っていたとしたら、タクシーをやめて「電車に乗る」ことでその差額分はまるまる利益になります。
経費は、これを節約・圧縮した分はそのまま全額が利益に変換される・・・ということを経営者・リーダーはよくよく理解したうえで日々の業務を執り行う必要があります。
「減収増益」というのは、ここを上手くやった結果に起こる現象です。
一方、原価(コスト)は「経費」と違って売上を作るために欠くべからざるところに使うお金です。
だから、これをケチることは、商品やサービスの質が下がる恐れがあります。
「安易に削る」と悪手になる恐れがあります。
経費も原価も「お金が出ていく支出」という意味では同じですが、背景に隠れている意義が大きく異なります。
リーダーは、その違いをしっかり頭に入れておき、今自分が手を下そうとしている「削減対象」がどっちに相当するのか?その影響度合いは如何ほどのものなのか?を分かったうえで実行することが大切だと思います。
























