お札は、人から人の手に移っていく過程で、折れたり、汚れたりしていくのが当たり前です。
でも、多くの人は「できることなら汚れていないお札を受け取りたい」と思っています。
飲食店やスーパーなどでお客さまにお釣りを渡すとき、レジの機械が自動的にお釣りを出すパターンは別として、人が介在してお釣りを渡すなら、できるだけ「キレイなお札」を渡してあげたほうが喜ばれると思います。
お釣りを新券/ほぼ新券でもらうと、何だかちょっと運が上向いたような気になります。そのお札を大事に使おう・・・と思います。
反対に、お釣りでもらったお札がしわくちゃだと、ちょっとイヤな気分になります。早くそのお札を使ってしまおう・・・と思います。
どちらも機能的な価値は同じですが、人は単純に「お札のキレイさ」だけで受け取った後の感情が大きく異なってくるものです。
・・・・・・・・・・
アンケート調査などでいただくお札は、しわくちゃでヨレヨレのお札よりも新券のほうが確実に喜ばれます。
アンケート運営側としては、銀行に行って両替をする手間が一つ加わりますが、それくらいの作業を追加してでも「新券」でお札を用意するほうが良いと思います。
なぜなら、そのお札の使い道はアンケート調査への「謝礼」だからです。謝礼である以上、感謝の気持ちを込めて新券に両替するのはある意味では当然かと思います。
交通費・薄謝・寸志・お茶代・・・なども同様です。
ちょっとした細かいことですが、ビジネスではそうしたほんの少しの気配りがなければ成長発展していくことは難しいと思います。