「人生ゲーム」という盤上ゲームがあります。
元はアメリカで発売され、人気が出て日本ではタカラトミー(現)が発売し、大ヒット商品かつロングヒット商品となりました。
私も子どものころ家でよく遊びました。
シリーズがあり、今では何と!62パターンもあるそうですからビックリ!です。
ビジネスの観点で見て面白いのが2008年に発売されたもので「紙の紙幣を一切使わず、すべてカードキーでお金のやり取りをする」という方式のゲームです。
当時としてはかなり画期的だったと思いますが、残念なことに「紙幣を使わない」というところがウケなかったために人気が出ず、すぐに発売中止になったそうです。
でも、今の時代だと逆にそれがピッタリかもしれません。
つまり、10年ほど時代を先取りし過ぎて、当時の需要には向かなかった・・・とも言えそうです。
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時代の流れと共に、経営も変わります。
経営も変わる中で、捨てていく技術や封印するビジネスモデルもあり、惜しみながらも切り捨てざるを得ない研究などもあります。
しかし、「今の時代に不必要だから」といって切り捨てたものが、いずれ時代が変わっていく過程で一周回って必要とされる時代もくると思います。
「時代に合わないから・・・」と切り捨てたはずなのに、数年後には時代が求め始め必要になった・・・というパターンです。
そうしたときのためにも、「切り捨てる」ときにはそれなりの管理をしておくと助かるかもしれません。
つまり、そのときに「切り捨てる」のは単純に「今の時代に合わないから」であって、決して「未来永劫ダメだから/不要だから/劣悪だから」・・・ではないと腹を括ることが大切です。
切り捨てたモノをゴミ扱いせずに、そこにも誇りを持っておくことが良いと思います。
それが、未来を見据えた「今の経営」になると思います。