経営において「最も危険な数値は1」・・・だとよく言われます。
ここで言う「1」とは、たとえば
たった1つだけの事業……
たった1つだけの商品……
たった1つだけの取引先(顧客)……
などです。
これらの「1」は、無くなれば途端に0(ゼロ)ですから経営においては非常に危険です。
ただし、悩ましいのは仮に新しく「2」を追加したくてもそう簡単にいかないことが多い・・・ということです。
それでも、経営者は常に「1から2に」、「2から3に」、「3から4に」・・・を考えなければいけない責務を負っています。
一方で、それがうまく機能するかどうか/成功するかどうかは誰にもわかりませんから、そこに一種のジレンマが生じます。
今のままでいれば目先は安泰で自分も悠々としていられるが、長い目では脆弱なので「1→2……」を目指さなければいけない。
でも、新しい事業を起こしたり別の商品を開発すること自体に「リスク」がある・・・。
雇われ社員のサラリーマンはそうしたジレンマを感じることはありません。
言われたこと(業務)を黙々とこなしていればよいだけだからです。
でも、経営者の抱える「1→2……」のジレンマを意識的に捉えることができたなら、その人はビジネスマンに転じていくことができる人です。
また、自分自身の家計においても、たとえば収入の源泉を「1から2に」・・・「2から3に」・・・と工夫を凝らすことができるかもしれません。
その姿勢が大事です。
タダのサラリーマンからビジネスマンに転じ、自分と家族の幸せを維持・発展させていく意識を持つことは大切だと思います。