会社で何か良くない出来事が起きたとき、最終的に社員を守ってあげられるのはお金・・・です。
だから、良き企業経営者は会社内に動かすことのできるお金をたくさん用意し、いわゆる内部留保を厚くしようという気持ちを持って経営に臨んでいます。
たとえ黒字経営であってもあえて銀行からお金を借りて社内の流動金を蓄えている経営者も多くいます。
銀行からお金を借りることを通常「借金」と言いますが、経営が苦しくて借りる借金はうまくないとしても戦略的に余裕を持って借金をするのであれば悪いことではないと思います。
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保険金という名のお金で将来に備えている経営者もいると思います。
確かに一つの手ではありますが、その保険商品をよくよく吟味しておくことは大事です。
また、一般的に保険会社は銀行からお金を借りていることが多く、そのため(=返済しなければいけないので)会社が支払う保険料もそれなりの金額になっているかもしれません。
会社が銀行から直接借りるほうが理論的には保険商品を介してお金を手当てするより金利は安くて済むはずです。
保険料金と比べれば、単に借金するだけのほうが金利は安い・・・ということです。
それなのに、もしも「金利を支払うのはもったいない」と言って銀行からお金を借りず、その代わりに保険会社の言うがまま保険商品を購入しているとしたら、それこそちょっともったいない話になるかもしれません。
まあ、言えるのは、とにかく「お金がない」というのは何かあった時に社員を守ってあげられなくなる・・・ということです。
そして、それはそっくりそのまま一般家庭においても同様のことが言えます。
お金がなければ家族を守ってあげることはできないということです。
そうしたことを踏まえて、経営でも家計でも、ある程度の流動的なお金を用意しておく気持ちを忘れないことが大切だと思います。