会社において、もし社員の定着率が悪いとしたら、その主な原因は経営者側にあります。
どんなに経営者が自分の経営に自信と誇りを持っていようとも、一緒に働いた仲間から三下り半を突き付けられた現実を正しく直視することが大切です。
特に経営者が自社社員を「使い捨て駒」のようにしかとらえていなければ、社員もそれを敏感に感じ取って本当にそのようになっていきます。
どうせこいつらは辞めていくのだから・・・と上から見下したような態度は禁物です。
そんな使い捨て感覚を経営者が持っていると、きっと対顧客にも表れています。
つまり、お客さまのことをバカにして見下しているということです。
優秀な社員ほど、いくらがんばってもどうしようもない限界を感じると、文句を言うのではなくそっと退職していきますし、この反応はお客さまも同様です。
金持ちケンカせず、とよく言われますが、上客ほど文句を言わず、ただ黙って去っていきます。
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経営者に信頼されていない社員は、経営者を信頼しようとは思いません。
経営者が不信を与えれえば、社員はそのまま不信を与え返すだけです。
どうするか?
公正人事評価をして、適切な処遇を施すことが大事です。
つまり、優秀な社員には上級職位と権限責任を与えて仕事に誇りとやりがいを感じさせてあげることが大事です。
責任を持つと人は能動的に働き、権限があると人は積極的に行動をとろうとします。
大切なことは「優秀な社員を腐らせない/辞めさせない」ということです。
優秀な社員が辞めなければ社員の定着率は良くなっていくと思います。