リーダー(上司)の究極の仕事は自分の仕事を無くすことにある・・・とよく言われます。
上司が仕事をしなくても組織に仕組みが出来上がっていて、その仕組みによって自然と業務が流れて成果が導かれるようになっていれば上司はいなくても構わない・・・という意味です。
まあ、実際はそうはいっても随所に「判断が必要な局面」が現われ、その責任を負う人が必要です。
だから、上司がいつも完全にいないのはマズイですが、概念としては一理あると思います。
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上司は部下をマネジメントするにあたって、仮に自分が休みをとってこの場にいないときでも部下が代わりに仕組みを動かして業務に支障が出ないように取り繕ろえるだろうか?・・・・と考えてみることも大切です。
そのためにも、普段の仕事の中で部下には次のようなことを意識させておくと良いと思います。
1.考えさせること
2.体験させること
3.行動させること
4.徹底させること
5.話を聞くこと
6.フォローしておくこと
このうち、2つめの「体験させる」を部下に学ばせるときに、上司は「あえて口を出さない」という「我慢=見守る力」を発揮することが大事です。
よく、「引退する、引退する」と口では言うもののいつまでも引退しない社長がいます。
社長という権力の座にしがみついている姿はみっともないし、滑稽です。
業績が上がってくると、これからラクができるとばかりに今の立場を手放さないリーダーが多い中、自分の退き際、去るタイミングを予め決めておき、部下に任せるという選択肢を持っている人は格好良いと思います。
そんな上司陣がたくさん増えてくれるといいなあ・・・と思います。