安部元首相の殺害事件/岸田総理襲撃事件/自衛隊候補生の実弾射撃事件/ストーカーからの殺害事件・・・など、20歳前後の若者による凶悪事件が目に付くようになりました。
たまたまなのか・・・それともこれが時代の流れなのか?
20歳前後と言えば、「成人」であり、「親元を離れる/親の庇護から外れる」時期です。
言い換えれば「大人として社会の一員として独立する」時期です。
それがうまくいかない・・・今までの常識では測れない状態になっている・・・独立できない・・・親離れができない・・・としたら、どこに原因があって何がいけないのか?と思ってしまいます。
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昨今ではほとんどの子どもが高校までは進学する時代です。
昔のように中学を卒業したら社会に出て働く・・・という人はめっきり減りました。
高校卒業後は「大学進学/専門学校進学/社会に出て働く/何もせずゴロゴロ」という道に分かれますが、いずれにしても、高校卒業までは親元で暮らす人がほとんどです。
子どもたちが高校卒業後にどんな状態になっていくのか?と考えたとき、その状態になっていく主な原因は高校時代(15歳~18歳)にあり、そうした高校時代を過ごすことになった主な原因は中学時代(12歳~15歳)にあり、そうした中学時代を過ごすことになった主な原因は小学時代(6歳~12歳)にあり、そうした小学時代を過ごすことになった主な原因は幼児時代(0歳~6歳)にあると言えます。
もっと言うと、そうした幼児時代を過ごすことになった主な原因はすべて「親の考え方と行動」にあります。
幼児~高校卒業まで一緒に暮らしている間の親の教育、躾、行動姿勢はとても重要です。
子どもたちが一度社会に巣立ってしまえば、もうそこから先に親の教育機会はほとんどありません。
それ以降は子どもたち自身の自己責任になります。
でも、その自己責任を負う背景には幼児~高校卒業まで親元で暮らした約20年の親の影響が強くあります。
「子どもの教育・躾」について、両親が真剣にゼロから学び考え直す必要があるような気がします。
子どもにとって「たったの1年間でできることは本当に多くあり」、したがって良くも悪くも「成長機会を逃さない」ことが大事です。
性善説・性悪説のどちらでも構わないのですが、結果として「真っ当な人間に育てる」ことが親の務めの一つだと思います。
国は人でできていますし、人は教育でいかようにも変わります。
最近の世界情勢を見ても、やはり「幼いころからの教育は重要だ」としみじみ感じます。