2月も半ばを過ぎ、そろそろ今年の目標を忘れてしまっている人も多いかもしれません。
人は忘れる動物であり、たった1か月ちょっとで自分が立てた目標を忘れてしまうのですから、ホントに人はいい加減な生き方をしていると言えるかもしれません。
少し早いかもしれませんが、昨年度の確定申告を終え、今年の事業計画を再検討している個人事業主の人もちらほら出始めている時期です。
また、4月以降の新年度の事業計画を立てる経営者/リーダーの人であれば、コロナ禍でさんざん打ちのめされた業界の人も含めて、ここらで奮起してこれからの巻き返しを図る手立てを講じておくことも必要だと言えます。
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新年度の事業計画をつくるときは、次の3つの条件を意識すると良いと思います。
1.今までと同じやり方では達成できない目標
2.今までと同じ考え方では達成できない目標
3.今までと同じ人では達成できない目標
すなわち「今までと同じ〇〇では達成できないレベルの目標」・・・という認識を意図的に持たせるわけです。
そして、この〇〇には自分で工夫してさらに別の言葉を入れてみるのも手です。
いずれにしても言えるのは、これまでどおり(現状維持のまま)では到底達成できないような過酷な試練の道を自分(もしくは自分の組織)に課し、現状打破から明るい未来を引き寄せることを狙うと道が拓けます。
企業経営者/リーダーであれば、特に「3.これまでと同じ人・・・」という「人」レベルをキチンと考えて考証しておくことは大事です。
今いる(現存する)社員・部下では到底達成できないような目標設定をするわけですが、さらに言うとここでの解決方法は2つしかありません。
一つは、今いる社員に異動してもらって(あるいは辞めてもらって)別の社員を雇い入れる。
組織の変化についていけない社員を排除するのはお互いさまなことでもあります。
もう一つは、今いる社員に変わってもらうことです。
社員自らが変化し、自分自身を変えてもらうことで組織に順応するよう求めるわけで、ある意味ではそのための研修・教育に時間とお金を費やす覚悟をリーダー自身も持つ必要があります。
現実的にはこちらの方策が適切です。
コロナ禍以前の社会であればここまでの強硬策は必要なかったかもしれませんが、昨年と今年の2年にわたって時代がコロナ禍に巻き込まれている以上、組織の長にはそれなりの決断が求められます。
その決断の一つが、事業年度のスタートにあたっての「目標設定」にあると思いますし、組織体に限らず個々人のレベルにおいても同様の奮起が大切です。
2022年が始まって、2か月弱が過ぎようとしてしている今、改めて今年・事業年度の目標を見直して、「今までと同じ〇〇では達成できないレベルの目標を立てる」ということに着目してみると良いと思います。