テレビでニュースを見ていると、企業の不祥事があったときにその責任をとって職を辞する/会社を退職する・・・というケースがよく見受けられます。
そうした例はかなり多いと思います。
でも、「責任をとる=職を辞する/退職する」というのはちょっと違うような気がします。
それは角度を変えて見れば「ただの責任逃れ」でしかないような気がします。
もし、本当に自分の失敗で会社・株主に損害を与えたと思うなら、ここでの「責任をとる」とは「生じた損害金を補填することがまずありき」だと思います。
被ってしまった以上のお金を会社に返金することが優先だということです。
そして、もしそれがすぐにできないとしたら、会社を辞めるのではなくて(職を辞するだけならOK)今後何年・・・何十年かかっても仕事を通じてその分以上の利益を会社にもたらすことだと思います。
それが本筋のような気がします。
仕事の失敗は仕事で返す・・・と良いと思います。
安易に会社を辞めて責任をとったと安堵する(させる)ことなく、被った経済的損害・社会的損害をキチンと返させる(+利子も含めて)ことが本当の意味での「責任をとる」ことにつながると思います。