過去の遺産で「今」を生きている/先義後利の発想

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作詞家・音楽プロデューサーの秋元康さんの言葉に

「今いただいているお仕事は過去の遺産」

・・・というのがあります。

意味合いとしては「以前に、自分が先に与えることをしたからこそ、今仕事をいただいている」ということのようです。

中国の儒学・荀子に出てくる「先義後利(せんぎこうり)」の発想と似ています。

「先義後利」とは「義を先にして利を後にする者は栄える」という一文から用いられるようになった概念ですが、要は「利益よりもまずは人としての道義や義理を優先していれば利益は後から自然とついてくるもの・・・」ということです。

秋元さんが言いたいのは、「先に与えることを怠るとその先は信頼が薄まり、仕事をもらいにくくなるかも・・・」ということだと思います。

ビジネスではこうした発想はとても重要です。

自己中心で物事を考えて「自分さえ良ければいい」という思考回路を持っていたら、短期では何とかなっても長期では必ず行き詰まります。

むしろ、自分のことはさておき、相手に得となることを与えていくという姿勢を先に打ち出せば、長い目で見た場合に結局は自分にとっても得になることが多いものです。

なぜなら、ビジネスは「人間社会」で成り立っており、人間は「感情で動く動物」だからです。

一言で言うと「ビジネスでは先に与えることが大事」ということですが、頭でわかっていても実践でそれを行ない続けるのは結構難しいものです。

難しいからこそ、それをやり続ける人のほうが確実に信用と信頼を培っていきます。

ビジネスでは「対価と報酬」の関係がありますが、先に与えることを蔑ろにして先にもらうことばかりを追い求めていると、発想がどんどん「搾取思考」になるので要注意です。

搾取思考はビジネスでも社内的な経営マネジメントでもうまくありません。

自分は相手のために何ができるのか/何をを差し出せるのか・・・と考えていくと、どこかで不思議なことに何か良いことが起きてくると思います。

過去の遺産で「今」を生きている/先義後利の発想を長く行ない続けていく経営者になりたいものですね。

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