孫子が説く「5徳」は「智・信・仁・勇・厳」です。
孔子が説く5徳は「5常」と呼ばれ、「仁・義・礼・智・信」です。
双方に重なっているのは「智・仁・信」です。
孫子は「智」を特に重要視したと言われ、孔子は「仁」を特に重要視したと言われています。
いずれにしても、この3つの徳目はとても重要なことだと思います。
智とは 「先見力であり、先を見通して知恵を出すことです」
仁とは 「思いやりの心です」
信とは「信じ信じられることです(←大事なのは信用することよりも信用されることのほうです)」
企業組織のリーダーには、広く「智・信・仁・勇・厳・義・礼」の徳目を持ち(←孫子と孔子の最大公約数)、狭くは「智・仁・信」を持つこと(←孫子と孔子の最小公倍数)が大切だと思います。
リーダー職の人事査定表には、こうした項目の査定欄を設けておくと良いですね。
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ちなみに「王者の五徳」というのもあります。
「温・良・恭・倹・譲」です。
温(あたたかみ)・・・相手を思いやる
良(すなおさ)・・・人の意見を聞く
恭(うやうやしさ)・・・目上の人を敬う
倹(つつましさ)・・・おごらない
譲(ひかえめ)・・・威張らない
リーダーシップを発揮することは、大きな目で見ると自分という人間をどう形成していくかによることが大きいと思います。
自分自身を育て、成長する努力を続けることが大事ですね。
成長なくして成功ナシ!・・・です。