上司・管理職に求められることの一つは「やると言ったら責任をもってやり遂げる覚悟を持つこと」です。
この時期、一般職から管理職になったばかりの人がいると思いますが、そうした人の中には気持ちだけが空回りをして、かえって部下や取引先から信頼を失ってしまう残念なパターンの人がいます。
そうならないためにも、また自分自身の現状をチェックする意味でも、次のようなことを少し気にしてみると良いと思います。
1.安請け合いをしない
(管理職になったことで気持ちが高揚して、自分の力量をはるかに超えたことでもホイホイと安請け合いをして、結局、のちにそれを実現できないことで信頼を失ってしまうパターン)
2.数字があいまい
(期限があやふやだったり、目標とする額の設定があやふやだったり、指示の内容があいまいで不適格だったりするのは、結局管理職としての責任逃れと言い訳余地を残しておきたいためであり、部下はそうしたことを見抜いています)
3.言葉の端々に抽象的表現が多く出る
(しっかりと・・・とか、ちゃんと・・・とか、言葉自体はキレイなのですがよくよく考えてみれば具体性に欠け、指示があいまいになった表現を多用していると結局は部下からの信頼を失います)
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大事なことを部下に適切に伝えるには
1.自分の指示内容を「文字」にする
2.自分の指示内容を「声に出して」伝える
3.最後に伝えた指示内容を部下に「反芻させる」
というステップをとると良いと思います。
これらは別の言い方をすると「確認」です。
そして、この「確認」は「部下への指示」だけでなく、「部下からの報告」でも同様に使えます。
新米管理職のうちは特に「確認作業」に重きをおくと良いと思います。
確認を習慣にしていくとすべての業務が円滑に進み始めます。
そのうえで、上記に書いた「信頼されなくなる悪いパターン3つ」を克服していくと、徐々に管理職としての実績がついてくるはずです。
4月は新しく管理職・上司の職に就く人も多い時期です。
あまり気負うことなく、でも与えられた職責を全うするためにもこうしたことに気を配って自己啓発を怠らないようにしてもらいたい思います。