リーダーシップの世界的な権威であるウォーレン・ベニス氏がこう言っています。
マネージャーは現状を受け入れ、リーダーは現状に挑戦する
マネージャー・管理者は現在の状況を把握し、それをもとに次の行動を考えたり、あるいは行動をストップさせるといった臨機応変さも必要です。
事実を受け入れて、対処法を決めるわけです。
一方、リーダーは「今この瞬間」をそれほど大切にする必要はなく、むしろもっと長期的目線で未来や全体像を俯瞰しながら「進むべき方向」を決定することが求められます。
変化が目まぐるしい今のような時代では、現状を受け入れて現状に対応しているだけでは不十分で、目先はそのように行動しつつも常に「世の中の流れ」を意識して感じ取っていくことが必要です。
古今東西、物事が困難なときに強いリーダーが誕生してくるのは、それは単に「現状を受け入れるだけでは問題突破ができないから」・・・です。
現状打破に挑戦する人がリーダーになり得ます。
過去の延長線上にある問題解決を図るのではなく、過去とは決別して新たな発想で問題解決を図ることでリーダーがリーダー足りえるわけです。
マネージャーの武器は現状把握なのに対して、リーダーの武器は先見力と言えます。
未来を的確に見通す先見力を持つことは難しいことですが、「正解を求める」ことに執着せず、「見通したことを正解にする」という発想を持つと良いと思います。
自分の中に、マネージャーとリーダーの両方を持つことを意識すると、一段の成長につながると思います。