「どうして毎日宿題を忘れるの!?」・・・と子どもに詰問ばかりしていると、子どもの頭の中は「言い訳だらけ」になります。
叱られないようにするため/叩かれないようにするため、子どもは難を逃れる手立てを考え始めます。
その結果、「(それなりに)正当な言い訳/理由を説明する」ことに行き着きます。
子どもは、できなかった理由を一生懸命に探そうとします。
ここで詰問を止め、ちょっとした質問を投げかけることで、子どもの思考回路を別の方向に向けることができます。
「どうしたら次は宿題を忘れないでできるようになるか、一緒に考えてみようね?」
与えた問いが変わると、答えを導きだそうとする思考回路も変わります。
この質問に変えると、当たり前ですが「どうしたらできるようになるか」を考え始めます。
よく言われるように「プラスの回答を導く質問」をするということです。
仕事でも同じです。
上司が部下に「どうしてできないんだ!」と詰問、叱責ばかりしていると、部下の頭の中は言い訳づくりに走ってしまいます。
そんなことをしても生産性が上がるわけではありません。
会社・部門の業績が上がるわけでもありません。
部下マネジメント力を上司自身が鍛えることが大事です。
リーダーとしての力量を高め、できない理由/言い訳探しを部下にさせるのではなく、部下とともにできる可能性追求を行なう姿勢が大切です。
どうすれば次はうまくいくのか?
気づく→知る→わかる→できる・・・と順に導いてあげることこそリーダーの「部下教育」の真髄です。
これがとても大切になってきます。
子どもも部下も、できない言い訳を考えてしまうのは小言を言われて育ってきたからであり、それが習慣として身についてしまっているから・・・です。
それをひっくり返して改善してあげることが親にもリーダーにも必要な意識と姿勢だと思います。