企業組織はトップ(No.1)とNo.2で決まります。
特にトップの力量次第で、その組織の限界が作られてしまいます。
トップリーダーはプロ意識を他の社員以上に強く持つことが大事です。
プロ意識の代表例は10個あります。
「顧客意識・納期意識・魅力意識・目的意識・目標意識・当事者意識・問題意識・改善意識・コスト意識・品質意識」です。
その中の一つが「当事者意識」です。
リーダーは当事者意識を強く持っていなければ、常に他人事意識になり、責任を負うべき局面でも部下のせいにして自分は逃げようとしてしまいます。
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会社によってはこんな社長(経営者)がいらっしゃいます。
外部からコンサルタントを招いたとき、自分だけでなく他の役員や管理職も集めて一緒に話を聞こうとされる社長さんです。
でも、最初はこれをしないほうがベターです。
最初は1:1(外部コンサルタントと社長)で話をして、互いに方向性を確認し、共通の価値観や目標を設定することが大切です。
最初から多くの人を集めるのは、多分時間がもったいないから「うちの若い連中にも話を聞かせよう」という親心なのですが、ここで気をつけるべきことが一つあります。
その社長がコンサルタント側に立って自社の幹部社員に「さあ、君たち、○○先生の話をよく聞くんだよ」とやってしまうことです。
違います。
本当によく聞くべきなのはその社長自身だからです。
また話の最後に「みんなよくわかったか?」と社長が言ってしまうのもNGです。
これも同様に一番わかっていなければいけないのは社長自身だからです。
こういう社長はワンマン社長に多いです。
当事者意識が欠けているので、第三者的に傍観者のように聞いてしまうクセがあり、結局話を一番理解しなければいけない当事者なのにそこから逃げてしまう・・・という落とし穴にはまっています。
その姿勢が「現状の良くない社内環境」をつくりあげてきている!・・・と気づくことが大事なのに、なかなか気づかない!・・・・・・だからうまくないのでしょうね。
そう考えると、やはりトップの意識から変えていくことが一番であり、組織はトップ(とNo.2)で決まる!・・・です。
企業再生のためには、社長が見栄を張りたい気持ちを抑え謙虚になって自らが変革していく姿勢が大切です。
会社で起きていることのすべての責任は私にあります・・・と背負えるだけの気概と勇気を持つことが経営リーダーには必要だと思います。